Aiguille du Chardonnet, Forbs Arete 2002/8/13

 メンバー   小川原(京葉)、高山(京葉)、栗原
 栗原(記)

   8.12予報どおりの晴れ。朝から太陽が拝めるなんて何日ぶりだろう。 それだけで感動する。
   バスで le Tourへ。そこからリフトにのって Colde Balmeへ。 実際はコルへ向かわず、 山の斜面を南東へトラバースするように巻いてゆくとツール氷河が見えてきて、やがてアルベル1世小屋に到着。氷河を歩かないでいける数少ない小屋なのでハイキング派にもとてもお薦めの小屋です。 雲ひとつない。 晴れはやっぱりいい。
  翌日は深雪をみこして午前2時起床。丸くなっている氷河の端を時計周りに回りこんでクレバス帯をさけながら Chardonnet の足元へ。 AigForbs とその右隣にある岩壁の間の雪壁を登る。 すでに先頭パーティーが膝近くのラッセルをこなしてかなり上の方に見える。 ご苦労なことだ。踏み跡を踏んで行く。一度少し広くなった場所にでてそこから緩やかな稜線を詰めてゆくと ForbsArete に合流する。 ここからは完全な稜線をゆくミックスクライミングになる。 登れるところは登って登れない岩は右から巻くといったパターン。 しかし、巻く時はことごとく雪壁でもなければ氷壁でもない中途半端な状態で非常に怖い。 おまけに薄着で動いていたら腹を冷やしたらしくなんだか調子が悪い。 フロントポインティングをするとなぜか大きいほうを催してしまう。 そのお陰で一度悪い所をリードしているときに死にそうな苦しみを味わった。まあ、疲れきった先頭パーティーを抜かしながら途中でぶりぶりと失礼したら案外すっきりしたけれど。 腹の調子が悪いとほんとうに調子がでない。 氷は小川原さん、 岩は僕のリードという約束だったけど、結局腹のせいで岩のリードも小河原さんにやってもらってしまった。 それでも、深い雪に負けず午前11時30分に登頂。 所要時間は8時間30分。 予定よりも3時間ぐらい時間がかかった。
  帰りのリフトがやばくなってきたのでさっさと下降を始める。 下降は ForbsArete の反対の Wridge。 途中から氷河に向かって北に進路を換えて雪壁を下る。 途中に大きなシュルンドがあいているので上からみて下が覗けないところは右の岩壁に沿って降りたほうがいい。一箇所懸垂支点あり。行動時間が長くなってきてみんなだいぶ疲労してきた。リフトに間に合うだろうか。  実は高山さんが明日の飛行機に乗るという事情があったので絶対に今日中に麓に下りなくてはいけなかった。 氷河をきたときと同じルートで戻るのは遠回りだし、 登り返しもあるので、 結局クレバス帯を用心して進むことにする。  そうすれば緩やかなくだりだし、 最短距離で小屋にいける。 それぞれ3回ぐらいヒドンクレバスに片足落としたりしながら4時30分前に小屋に到着。 リフトの最終が5時あたりということを聞いたので疲れた体にムチ打って普通は1時間以上かかる道を30分で走る。 無事リフトに間に合い、 夜は、明日日本に帰る高山さんのお別れ会をして今日の楽しかったり忙しかったりした山行を振り返った。長雨の末やっと手にした充実した一日。とても楽しい一日だった。