Le pouce,Voie de Francaise 2002/7/5

メンバー  加藤 栗原
 栗原 (記)

 Le Pouce は他のAiguille Rougeと違ってアプローチがとても悪い。L'indexのリフトを降りてGliereとGrande Floriaの間にあるコルへあがりそこからGliereのほうへリッジを歩くと右手にLe Pouceの西面が見えてくる。登るのは南面なのでここからは見えない。ここまではいいけれどそこから下の氷河に降りるのが少し厄介。僕の見たところでは懸垂始点もなさそうだった。岩がもろくて支点を取りたくもないので降りれそうなところを見つけてクライムダウンをした。降りるのに手間取って取り付きまでの所要時間は2時間。
 取り付きは氷河の一番深いところから少し左に寄ったあたり。先行パーティーがいたので迷わず出発。しかし3pあたりでルートを右に取りすぎたようだ。4pにフリーでは抜けられなそうなハングをカムのA1で抜けると頭上に大きなディエードルとその上のどでかいハングが見えてきた。5pからメインディエードルに入る。チムニーから6aのフェース。適度な間隔で残置ハーケンがあるがなかなかの高度感にびびる。途中で手のひら大にホールドが抜けて下にいる加藤さんに当たってしまった。ところどころ岩がもろいのだろうか、上でハングをトラバースしているパーティーがなんか騒がしいのでふっと上を見上げると5個ぐらいこぶし大に石が降ってきた。6pは完全にコーナーをたどる。きわどいステミング。7pは大ハングの下を左にトラバース。残置は豊富だが怖い。なかなか最初の一歩が踏み出せなかった。8p、9pはやや傾斜の落ちたスラブ。その上は傾斜がおちて岩質が粗くなって頂上を予感させる3ピッチ。
 所要時間は取り付きから5時間。難しさが一定なので気が抜けなかった。
 下降は東に伸びている稜線をたどって、朝上ってきたGliereのコルへ。コルまで約1時間。コルからL'indexのリフト駅までは約45分。リフトの営業時間はとっくに終わっていたので歩いて下山。ロジェールのキャンプ場には23時着。
 Le Pouceにいくなら前日にテントを上げておいてその日は付近のルートを登り、次の日の朝8時ぐらいに取り付けるように出発すればリフトにも間に合うし効率がいいと思う。