西伊豆・海金剛「SUPER RAIN」
2001年11月26日(月) 快晴、風強し
L.Chimney角屋 加藤献 JIRO


オートキャンプ場発8:30―海金剛10:00―登攀開始11:00―登攀終了15:00―下降開始15:30―取り付き16:30―オートキャンプ場17:00
 西伊豆は遠いというイメージがあり、なかなか行けなかったが、ジロー君も乗り気なので、課題だった「スーパーレイン」に行く事になりました。ルートは5.9の8ピッチ。オールNPのクラックルート。真冬でも登れる貴重なルートです。
 11時、五反田集合で一路西伊豆へ。先週来たばかりの城山の前を通過し、修善寺から山越えで土肥、松崎通過。2時半頃、「雲見オートキャンプ場」に到着。テントで仮眠。
 7時30分に目が覚め、テントから出てみると「絶景だ!」。喜びもつかの間、管理人が現れ、サイト料として4000円徴収される。「車も1日中止めっぱなしにするんだし、まーいいか。」
 有持氏にアプローチについてアドバイスを頂いたが「初めてだと、まず迷う事は確実」なんだって。でもわしは自称「藪山の鬼」。迷ってなるものか!

3p目。フォール寸前の加藤君。
 車道を下り、ジモティーのおばさんに水平道の入り口を教えてもらったが、トポに出ている「青い屋根の小屋」はもうなくなっている。位置的には「小屋のある畑」のところです。確かに踏み跡は荒れているが、何とか迷わずに海金剛の中央稜を回り込み、岩壁基部へ。「藪山の鬼」の面目躍如。ところが・・・。取り付きが分からず、藪の壁を登ったり降りたり・・・。仕方なく磯まで降りて壁を眺めると「なーんだ。あそこか。」っと言う事になりました。
 じゃんけんでジロー君、僕、加藤君の順番でトップを交代しながら登る事に決めました。
 1ピッチ目。ジロー君が凹角に消えていく。小石がピュ―ンと飛んでくる。みんなメットをかぶってこなかったが、こりゃメットをかぶって登るルートだな!?
  2ピッチ目は僕がクラックを登りスラブをトラバース。ブッシュに入って踏み跡をブッシュの右端まで進む。
先人クラックのハングを越えるChimney
 3ピッチ目は加藤君がリード。5.9のピッチ。フィンガークラックからスラブを左上するところで悩んでいる。少し戻って出直す様子なので「難しかったらもう1本カムを突っ込んどけ―」と声をかける。そしてもう1度トライ。体が横になっちゃって変な体制・・・、と思ったら「ひゅゥゥゥうーん」と落っこちてきた。「とまれ、とまれ」。カムはガチッと効いてとまった。しかしカンテの右のほうに7〜8m落ちたので姿が見えない。心配したが、擦り傷程度で、2度目のトライではあっさりとクリアー。自分で登ってみると、やっぱり厳しい。ザックを背負ってたとはいえ、5.9でロープをビンビンに張ってもらってしまったとは情けない。加藤君はロープを目一杯伸ばして次のピッチの、これまたいやらしい「大アンダーフレーク」も登ってしまった。 
 本来5ピッチ目になる筈の4ピッチ目は、ジロー君の番だが、楽しそうなクラックに僕はウズウズしていると、ジロー君が「ここは年長者に楽しんでもらわなくちゃ」と譲ってくれた。という訳で僕がリード。ハンド、フィンガーが気持ちよく決まる。すばらしいピッチだ。ハングのノッコシも楽しい。
下部城塞のジロー君。
 下部城塞はジロー君がリード。出だしのフレアーしたオフウィドゥスで落ちそうになっている。この新人、フェースは上手いが、クラックはまだまだ。でも粘って登り、ハングの上に消えていった。
 本来7ピッチ目となる筈の6ピッチ目は加藤君がリード。薄かぶりの壁を、膝から血を流しながら、豪快に越え、凹角に消えていく。セカンドの僕は、ビレー点を通過し、最終ピッチのU級を歩いて終了。
 上から眺めると、青黒い海から波が押し寄せ、岩にぶつかってザッブーン、ザッブーンと白波がたっている。みんなで健闘をたたえながらすばらしいひと時を過ごす。
 下降は強風でロープがあらぬ方向へと棚引くが、無事取り付きまで戻る。アプローチの帰りは、なぜか30分かからなかった。
 キャンプ場で温泉に入ろうと思ってガラッとドアを開けたら、女性が「きゃー」。なんだなんだ、ここは男湯の筈だぞ。あきらめて堂ヶ島の温泉に入って五反田まで戻り、美味い魚屋でみんなで一杯やり、とっても充実した1日を締めくくったのでありました。
 
登攀を終えた我々。
海におっこちゃいそうになっている人。(僕
ジロー君が撮ってくれた、大アンダーフレークの僕。
ジロー君が撮ってくれた、最終ピッチの僕。