/ 2001.11.13 /

伊豆城山 三日月ハングルート           

                             栗原 治郎(記) 

L. 加藤 山本 栗原

 東名高速三島I.Cを降りて、国道1号線を三島駅方向へ左折。三島駅のあたりで136号線にのり約30分ほどで大仁へ。テントを張った狩野川の河川敷の向こうにはもっこりと城山がそびえていた。

 ストーンマジックでの練習後すぐにきたのでゆっくりと眠ってから出発。登山道入り口の墓地の脇に車をおき、そこから10分で南壁の下部へ出る。親切なことにクライマー向けの案内看板が立っていた。ギアを装着していると空がどんよりとしてきて、あげくの果ては雨がぱらつきはじめた。せっかく乾いたのに壁が湿ってゆく。しかし、気まぐれな雨はすぐにあがり太陽が顔をだした。登っているときは汗ばむほどの陽気となった。

 ショートルートでウォーミングアップを済まして三日月ハングルートに挑戦。1P目は僕がリード。ガイドとお客さんが懸垂下降するのを待って左のブッシュのなかのテラスへトラバース。2P目は加藤さんがリード。テラス上の被った部分がいやらしい。フリーでは無理と判断して、ボルトに巻きつけたスリングを踏んで上がる。その上も細かくて時間がかかっていた。続いて山本さんがフォロー。ぶつぶつ言いながらあぶみ代わりにしたスリングとヌンチャクを残置していった。しょうがない人だなまったく。続いて僕のフォロー。絶対にフリーで抜けてやる、と意気込む。しかし、すんなりとはいけない。不安定な体勢で目をつけていたガバらしきものをとりにゆく。伸ばしきったところで何とか届いた。よし,ガバだ。思いきり握って体を上げる。その上は細かいスラブ。3P目、核心の三日月ハング越えは僕がリード。ルート集がないので迷ったが、一番ルーフの深いところに打たれたボルトを行く。とても不安だ。テラスのそばの小さいハングとその上の細かいスラブを抜けて三日月ハングの真下についた。ガバが隠れているがどうも向きが悪い。左の壁を足でけりながらレイバックの要領でぐっと上がる。早く次のホールドを見つけなくていけないがなかなかみつからない。取り合えずクリップするために錆びたピンにヌンチャクを掛け、ロープを手繰ろうとしたところでステミングしていた足が滑って落下。5mぐらい落ちただろうか。落ちた瞬間は何が起きたのかまったくわからなかった。止まったときの衝撃で落ちたことに気づく。ぐるっと反転して背中から壁に激突。運よく小さいバックに靴やらパンやらやわらかいものを入れていたから特別痛みはなかった。はるか下には取り付きまで丸見え。思わず「こぇー!」と叫ぶ。怪我していないことを確認したら落ち着いたので、すぐに再度挑戦することにする。落ちたせいで緊張が抜けたようだ。恐怖感はなくなり絶対登れると言い聞かせて同じようにムーブをつなげてゆく。なんとか抜けることができた。ハングの上は緩やかでぼこぼこの斜面。45メートルロープが出たところで終了。フォローの加藤さんは落ちることなくハングを越えることができた。山本さんをビレイしているとハングの辺りで数回ロープが張った。こりゃ時間がかかるということで加藤さんと一緒にロープをどんどん引き上げる。どうやらぶら下がったまま引き上げられたようだ。終了点に全員ついたのが230分。3時間ぐらいかかった。高さの割に時間がかかると聞いていたが、予想以上だった。懸垂3回で取り付きにおりたらもうだいぶ疲労していた。ひとり一本ショートルートを登ったら日が暮れたので下山。136号線の伊豆長岡駅のそばにある「めおと湯」(500円、6時以降300円)に入り、三島へ行く途中のラーメン屋で夕食をとり、東名高速、12916号線を経由、八王子駅にて解散。

この日の収穫、三日月ハング3P目 5.10d(ルート集によっては10c) RP


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