和田 志郎 記
2001年8月22日(水)〜24日(金)
L吉成 古川 多々良 吉野 小薗江 和田
<前夜> 雨
21日(火)17時、三鷹駅に6人が再び集合し、台風の中を出発した。本来ならば19日(日)
に出発する予定だったが、台風接近のため2日遅らせた。目的の沢も北アルプスから妙高山域に
変更しての出発だ。台風のスピードが遅く、まだ太平洋側をウロウロしているので今後の行動に
不安もあるが、待ちきれない6人は元気に東京を離れ、雨の中央高速を走り続けた。
<22日(水)> 雨
深夜、妙高の『 道の駅』に着く。雨なのでテントを出して仮眠する。朝になっても雨は止ま
ず、台風は東海地方に上陸したらしい。今日、沢に入るのは危険なので、とりあえず温泉で一風
呂浴びて、街道の食堂で昼食を食べる。午後から少し小雨になったので、杉野沢橋付近にテント
を張った。夕方まで、ノンビリと釣りを楽しむ。大小3尾の岩魚の味噌汁で夕食を食べて寝る。
夜中に激しい雨が降り、明日からの山行が心配になる。果たして沢に入れるのだろうか・・・。
<23日(木)> 晴
5時起床。曇り空だが雨は止んでいる。台風は去ったらしい!!6時、全員元気に出発。本流
の右岸を登ったり下ったりで、大汗を掻きながら2時間で裏金山谷の出合に着く。空は見事に晴
れてきて、夏の青空が嬉しい。丸三日間待った甲斐があった。腹ごしらえをし、装備を整え、全
員笑顔で出発だ。6人ともベテランなので特に心配することもない。しいて言えば、泊りの沢登
が初めての私がチョッピリ興奮している。
出合から二俣までは10m〜15mの滝が10ヶ所以上あり、殆どが楽しく直登できる。「沢
幅いっぱいに懸かる滝」「深い滝壷を持った滝」「白い滝」「ザイルが必要な緊張する滝」 や
むを得ず高巻いた滝も2ヶ所あった。三日間も雨に待ったをかけられた私達6人は、夏の涼しい
沢登りを「ワイワイ、ガヤガヤ」と楽しく喋りながら登っていった。突然、雪渓が現われて驚く。
3千米の北アルプスだったら解るが、標高2千米に満たないこの山で・・・。周囲はもう夏も終
わりの季節なのに、まだ早春の芽吹きを感じさせられて感傷的になった。二俣まで、スノーブリ
ッジを潜ったり、薄くなった雪渓の上をドキドキしながら小走りに歩いたりする。二俣からは二
つの滝を高巻いて、沢に降りるのに懸垂を繰り返し大分苦労したが、14時に予定のテント場に
着く。高山植物が咲き乱れる草原の最高のテント場だ。リーダーが「少し早いので、稜線を越え
て明日予定している金山谷で泊まろう」と提案したが、全員で反対!!リーダーの案はオジャン
となる。
その夜は「私が夢見た、沢の中の楽しい一晩」でした。焚き火で飯を炊いて、旨い酒を飲み交
わし、満天の星空を眺め、自分が山を始めた青春時代に帰り、懐かしい山の唄を歌った。「星が
降る、あのコール、グリセードで・・・・!!」至福の中でグッスリ眠りに就いた。
<24日(金)> 晴
5時に起床。食当(?)が美味しい朝飯を作ってくれた。弁当も貰って、6時50分に出発。
今日も空はどこまでも青い。滝を2つ越して源頭を登ると、藪コギもなく稜線に出た。振り返る
と、焼岳、火打山、黒姫山が美しい。草原の道を30分くらいで金山谷の下り口に着く。相変わ
らず、6人が先になり後になり、バシャバシャと沢の中を下り続ける。滝は2つあり、一つ目の
滝は落ち口の大岩にシュリンゲをかけて懸垂で楽々突破する。最後の大滝は高巻きにも苦労し、
下りの懸垂も大変で、2時間もかかった。ゆっくり弁当を食べて、出合に向かう。台風のため1
泊2日になったが、楽しい思い出の山行になった。