一ノ倉沢2ルンゼーBルンゼ 私の初体験

                                           1999年 平成11年7月26日(月)
                                             L・斎藤広文 岩崎光雄 加藤献(記)

「ついに来たか」・・・一ノ倉沢出会いに立って感じた事。                           
一年前、長年酷使して来た腰がついにパンク。医者からは手術を勧められ、足のしびれ
と痛みとでまともに歩く事もできず、これでもう好きな事が何もできない体になってし
ますのかと、悶々としていた毎日。しかし整体とリハビリで何とか歩けるようになり、
ついに復活。自分の好きなように体を動かし、好きな事ができることに感激し、また長
い間の憧れながらもクライミングの世界を目の当たりにしたとき、冒頭の思いが心をか
すめた。                                                                      
  1999年7月26日。谷川岳の空は青く、その勇姿は僕の期待を裏切らなかった。
初めての谷川岳。しかも本チャンである。ルートは2ルンゼからBルンゼ(Aルンゼの
予定が、雪渓の状態が悪く変更)。テールリッヂから南稜テラス、本谷バンドを経て2
ルンゼの取り付きまでは、只ただ一ノ倉沢の岩壁に感激しながら楽しく登ることができ
た。2ルンゼの登りでは、いきなりザックに触れた岩が落石となり、「こんなにも岩が
脆いのか」と驚かされた。2ルンゼーBルンゼそのものは難しいところもなく快適に登
れた。最後の草付きでルートを右にとり過ぎ、かなりの斜面を登ることとなったが、初
心者を気遣いながら、一生懸命ルートを伸ばしてくれる先輩に感激しながらも、内心子
  供のようにはしゃいでいる自分に発見して苦笑いしてしまった。登り終え、3人で握手。
国境稜線をオキの耳、トマの耳へと歩いた。実に楽しい1日だった。今日の山行を思い
   返し、チャンスを与えてくれた斎藤広さんと岩崎さんに感謝をしながら山頂を後にした。

月稜41号より