八ヶ岳 天狗尾根
                                       1999年 平成11年 2月15日ー16日
                                L・吉野茂 古川清 川合千穂 小薗江一夫(記)

冬まっさかりの天狗尾根、登りたいと思ってから、ン十年。新年会で酒を飲みながら、あ
ちらこちらと声をかけてみるとさっそく三人の頼もしき仲間が集まってくれた。おりしも
世間では悪性のインフルエンザが大流行。私は、 節制などと言うものをして、この日を迎
えた。                                                                          

15日(晴れ)                                                                   
                          美しの森8:00・・出会小屋10:00・・カニのハサミ下13:00
  
  美しの森から雪の林道を15分の所に車をとめ、仮眠する。朝 起きると予想どおりの晴れ、
 皆は朝飯もそこそこに出発したいらしいが、 私はたべないとダメなので、シッカリ食べさ 
せてもらう。林道歩きと河原歩きを約2時間で出会小屋に着く。小屋にはストーブ、そし
てマキもかなりスットクしてある。赤岳沢の出会は道標があり、分かり易い。天狗尾根の
取付きは10分位入った雪の斜面にトレースが続いていたので、我々もこれに従う。踏跡
  もバッチリついているし、ヤブ漕ぎ倒木も思っていた程なく、いやがうえにも気合が入る。
森林限界が近付いて来ると、今日の行動も終了だ。適当な所がなかったが、カニのハサミ
の直下の地獄谷側に一段下がった所にテントを張った。                              

16日(快晴)                                                                   
                           幕営地6:50・・稜線9:20・・赤岳10:15・・キレット12:00
           ・・ツルネの頭12:20・・出会小屋15:20

夕べの天気予報では今日も好天だそうだ。皆、ニコヤカニ出発。まづ最初のポイントは階
段状の岩場から続く30mの岩壁。これは残置されているロープを使い右へトラバースし
そこから雪のルンゼ状を直上する巻きルートを登った。ここからスッキリした岩稜を登っ
ていくと、第二のポイントの大天狗の岩場、これも右へトラバースして、基部のガッチリ
した立木でビレイし、5m位直上してバンドに這い上がった。小天狗は問題なく左から通
過し、縦走路に出た。ここから空身で赤岳をピストンし、ツルネの頭に向かう。キレット
への下りは雪がほとんど無く、アイゼンでは歩きにくい。キレット小屋から振り返り見る
天狗尾根、赤岳、阿弥陀岳の大パノラマは素晴らしく、思わず見とれてしまう。下降ルー
トはツルネ東稜にとる。樹林帯に入ると、雪の量が多くなる。しかし、ここもトレールが
付いているのでラッセルの苦労はない。かなり急な下りが続き、途中に枝尾根が二つある
が、どうも二つ目の枝尾根に入ったらしく。途中で尾根がとぎれてしまった。戻るのも大
変なので、30mのケンスイでここを通過した。ここからしばらくは尾根状だったが、す
ぐに沢状になり、それを下る。上の権現沢だろう。左から本谷が入り、しばらく行くと出
  会小屋に着いた。                                                                 

月稜41号より